第 57 回中部日本小児科学会
ご 挨 拶
この度、第57回中部日本小児科学会を福井大学が担当することとなりました。
本学会は、伝統的に学術大会前日に野球大会を開催し、中部地区の小児科医の親睦を図ってまいりました。しかし、2019年12月に中華人民共和国武漢市に端を発した新型コロナウイルス感染症のパンデミックにより、第56回大会は、1年延期となり2021年に開催され、野球大会は中止、学術大会もWeb開催となりました。第57回の開催準備を進める上で、野球大会に関しては、会場確保の問題から2022年は開催しないことが代議員会で早々に決定さていましたが、学術大会は、Webと対面形式のハイブリッドで開催を計画していました。しかし、2022年4月時点で第6波の感染拡大が起きていたことから、8月には第7波が起きる可能性が否定できず、蜜をさけるための広い会場の確保や現地参加者数などを考慮した結果、世話人会で審議の上、ハイブリッド開催を断念し、完全Web形式で開催することにいたしました。
コロナ禍となってからは、多くの学会や研究会、会議などがWeb形式で開催されていることから、発表される先生やご参加される先生方も、チャット機能などを利用して質疑応答することにも慣れておられるのではないでしょうか。今回の学会では、一般演題の質疑応答時間を少し長くして、各セッション間にも空き時間を設けることで、質問時間を確保するようにしてみました。対面式の学会のような質疑応答は困難ですが、是非、Webnerの機能を活用して、活発な討論をして頂きたいと考えております。
2年続きでのWeb開催となったことで、演題数の減少を危惧しておりましたが、42演題を応募していただくことが出来ました。今回は、日本小児科学会男女共同参画推進委員会の企画として、「医師の働き方改革における男女協働参画」のシンポジウムを開催します。また、共催セミナーは「思春期のアトピー性皮膚炎と食物アレルギーの診療と成人移行」、「経口薬で治療が可能となった脊髄性筋萎縮症」を開催します。新専門医制度ⅲ小児科領域講習単位対象の教育講演は、プログラム最後に予定しています。Web上の2会場でのリアル配信で実施し、オンデマンド配信は行いませんので、プログラムでWebでのアクセス先をご確認の上、ご参加ください。
最後に、一般演題へ応募いただいた先生方、座長をお引き受けいただいた先生方、本学会の運営にご支援いただいた企業の皆さまに深謝申し上げます。
第57回中部日本小児科学会 会長
福井大学医学系部門医学領域小児科
大嶋勇成