会長挨拶

 先の見えなかった新型コロウィルス感染症より4年の月日を経て少し明るさを感じていた昨年末でしたが、令和6年元旦に発生した「令和6年能登半島地震」で県下のみならず、広域な地域で甚大な被害が起こりました。能登では、今まだその日のままの景色が広がっており、長い時間をかけての復興となります。この度の地震により被災された皆様、ならびにそのご家族の皆様に心よりお見舞い申し上げます。また、被災地域を懸命に支援されている方々に深く敬意を表します。
 このような中ではありますが、第17回看護実践学会学術集会を5年ぶりに対面で開催することといたしました。今回の学会のメインテーマは、「もっと自由に、そしてしなやかに ~新しい看護のかたちへのチャレンジ~」です。暮らしのあらゆる場面において求められている私たち看護職が、「自由」な発想と、「しなやかな」こころで、昨今の看護DXなどをふくめた新しい看護のかたちに発展すべく参加者の方々とともに意見交換を行っていきたいと考えています。そして様々な危機を乗り越えてきた私たち看護の力を改めて感じられたらと思います。学会の内容として、特別講演やランチョンセミナー、シンポジウム、企業展示と盛りだくさんの企画を準備しております。
 さらに、口演、示説では日々の看護実践や取り組みを積極的に発表いただき、看護の実践知をみなさまと共有したいと思います。ぜひ、一般演題の登録をご検討ください。
 本学術集会が、皆様の励みとなり、能登の方々の力になれますことを願ってやみません。そして、看護のあたらしいステージにつながる場になることを期待しております。奮ってご参加ください。

2024年4月吉日

第17回看護実践学会学術集会
大会長 福田 裕子
(加賀市医療センター 看護部長)