ご挨拶
このたび、第35回日本サイトメトリー学会学術集会を、2025年10月23日(木)~24日(金)の2日間、二次元バーチャル空間(メタバース会場)でのオンラインにて開催させていただくことになりました。歴史と伝統ある本会を担当させていただきますことを、大変光栄に存じます。福井県の施設における大会会長の指名は初めてであり、現在、関係者一同、 鋭意準備を進めているところでございます。
日本サイトメトリー学会は、1990年にFCM・Cell Biology研究会と関西サイトメトリーが設立趣旨として「細胞の持つ特性を計量的に広く研究することにより医科学全般に貢献する」こととして統一、設立となりました。また、2001年には癌DNA研究会も加わり、計量細胞学の重要な学会となりました。
現在、様々な疾患において活気的な治療法が見いだされておりますが、これも基礎細胞学の研究が基盤となり、たくさんの結果の積み重ねによって生み出されたものであり、本学会での報告がその一端を担っております。
第35回学術集会のテーマとして「サイトメトリーが明かす細胞の世界」を挙げさせていただきました。様々な発想の基礎研究、臨床研究・臨床試験から興味深い症例報告まで、サイトメトリー学・細胞学に関わる幅広い演題をご応募いただきたいと思っております。また、教育講演、シンポジウム、症例カンファレンスなど、わかりやすく学ぶ企画も進めております。本会の成功が、将来さらに医学分野の発展に繋がるようにオール福井大学で準備しております。
最後になりますが、初めての開催となる福井(メタバース会場)で語らい、多くの皆様にお会いできることを楽しみにしております。

第35回日本サイトメトリー学会学術集会
会長 五井 孝憲
福井大学医学部第一外科
(消化器外科・乳腺外科・小児外科)教授